諦めないなら 焦ることもないさ

 

2008年09月08日14:31 mixiより

 

 

行ってきました。 
新木場。 
チケットではなく、ボードをお供に。 

とうとう来てしまった、2008.09.07。 
ELLEGARDEN活動休止前最後のワンマンライブの日。 

前日に新幹線のチケットを買い、一人仙台から東京へ旅立ちました。 
お昼すぎに新木場に到着。 
想像はしていたものの、ボード持ちの多さに唖然。 
改札前から始まり、駅前、歩道前、道路、橋、そして会場であるコーストの前までたくさんのボード持ちのみなさんがいました。 

とりあえず、場所探しもかねて、そして会場を見るためにコーストまで歩いてみました。 
初めての場所だったけど、ボード持ちさんを頼り歩けば迷わず着くことができました。 
炎天下の中、たくさんの方が頑張っていました。 
自分もこれからボード持つのにボード持ちさんの顔見れませんでした。 
会場からまた引き返して、横断歩道近くの少しだけ木陰のある道の端でボードを持ち始めたのが1時くらい。 
とにかく暑い。 
東北人にはきつい日差し・・・笑 
キャップ持ってこなかったのを激しく後悔しつつ、とにかくボードを持っていました。 
一人で持ってる人が多かったなー。 
友達同士で来てても、別々で。 
みんな必死だよ。だって入りたいもん。 
中に。あの空間に。 

ただひたすらボードを掲げている人。 
歩きながらボードを掲げている人。 
声も出している人。 

きっといろいろな場所から、色々な想いを抱えてやってきたんだろうな・・・。 

ここまで来て倒れるわけにはいかなかったので、水分とりつつ、できるだけ日陰で奇跡を信じました。 

そんなこんなであれは何時くらいだったかな。2時半前後かな。 
現われました。 
チケットの神様ではなく、細美さん。 
横断歩道の向こう側に軽い人だかり。 
中央にいるのはハットかぶって、ラグラン着たお兄さん。 
・・・・ワタシ目が点。 
横断歩道が青になって、その人が渡ってきた。 
まぎれもなく細美さん。 
お疲れ!とか、ぶっ倒れんなよ!ありがとねっていいながら、ペットボトルを配ってる。 
固まってるあたしにも、はい!って。 
ちっさい声でありがとございます!ってしか言えなかった。 

しばらくそのペットボトルを見つめたまま放心状態・・笑 
そのあとなんだかじわじわきてしまい、けぴーに電話。若干泣く自分。 

両手にペットボトルがぎっちり入った袋を抱えて、一人一人に声かけながらボード持ちの中を歩いて行きました。 
なんて人だ。 
あんなバンドマン、見たことないよ。 
すごい人だと改めて実感。 

細美さんが過ぎ去った後、みんな泣いてたよ。 
そして、譲ってくださいの声がよりおっきくなったよ。 
ありがとう、細美さん。 
気をつかわせてしまってごめんなさい。 
でもみんなの折れそうな気持ちが、またまっすぐになったのは確実です。 
もちろんあたしも。 

そのあとだんだん参戦の方が増えてくる。 
申し訳なさそうに下を向いたまま、足早に過ぎ去っていく人。 
お辞儀しながら歩いて行く人。 
持ってる人もだけど、歩いて行く人もつらいよね。 
チケット余ってたとしても、誰に譲ったらいいかわからないくらいの多さ。 
100人は超えてたんじゃないかという話。 

開演時間も過ぎて、昼間とは一転、雷と雨にもう帰ろうかと思った矢先、走ってきた女の子が音漏れなら聴かせてもらえると 
教えてくれました。 
雨の中走って、駅の方までみんなに教えに行ったのかな。 
女の子ありがとう。 

立ちっぱなしで、足が棒のようだったのに、気づいたら会場まで走ってました。 
着いてみると、チケットがないと入ることのできない敷地内に入れてもらえて、扉が解放してありました。 
コーストはクラブ運営もしている為、防音設備が抜群のようで音漏れなんて普段なら一切しないみたいです。 
感謝です。ホント。 
チケットないのに、生音聴かせてもらえてもう満足です。大満足です。 
そして、音漏れチームがまた熱い! 
静かに熱い!笑 
騒いだら中止ということでみんな静かに、耳を澄ましながら、静かにノリノリでした。 
ペパロニクアットロ~♪とか、サラマンダーのィエー!とかは思わず声がこぼれてしまったけどね。笑 
ちっちゃくハイタッチしたり。 
サンタクロースで肩組んだり。 
あと月。 
月でしゃがめた。 
異様な空間だったけど、すっごい楽しかった。 
あったかかった。 
またどこかのライブで!って別れた、隣にいた女の子ありがとう。 

雨音と、カミナリの照明の下、奇跡は起きたよ。 
最後のSurfrider Associationまで聴かせてもらえて、本当にありがとうございました。 

エルレとの出会いの曲が休止前最後の一曲だなんて、感慨深いなぁ。 
タワレコでBRING YOUR BOARD!を聴いて、気づいたらレジに並んでたのがついこないだのようだ。 
間あいて、おととしの秋くらいに久々に聴いたThe Autumn Songで再び火がついた。 
それから救われっぱなし。 
最初はかっけー英語の曲くらいだったんだ、正直。 
なのにそのおととしのThe Autumn Songからあたしの中のエルレの位置が変わった。 

これまでのアルバムの全部聴きなおした。和訳も全部読んだ。 
どんどんでっかくなっていった。 
いなきゃいけない存在になった。 
いつかのダイアリーで細美さんが言っていた『落ち込んでる奴と一緒に地の底まで落ちるような歌』、そんな歌を歌ってくれる存在に 
なっていた。 

活動休止は衝撃的だったし、不安だった。 
待っていようと何回か日記にも書いたけど、不安は消えなかった。 
でも昨日、やっと確信できたよ。 
約束してくれたんだよね? 
それをちゃんと聞いた人がたくさんいるんだよね。 

帰り道清々しい気分だった。 
来てよかったと何回も思った。 

ワンマン参戦した人 
ボード・音漏れチームだった人 
おうちでずっとエルレのこと考えてた人 
すべてのエルレファンの方々 

スタッフさん 

すべてのみなさんにありがとうと言いたいです。 

そして 
ELLEGARDEN 

救われっぱなしです。 
ありがとう。本当に本当にありがとう。 

またライブハウスで会えるのが今から楽しみです。 

いつも通り、今日もエルレ聴いてる。 
これからもずっとずっと聴いていこう。 

 


--------------------------------------------------- 

 

Maybe one day you will see 

If you can keep fighting 

You people are going along with you 


I'm coming along 

 


闘い続けさえすれば 

いつか気付くかもしれないじゃないか 

一緒に歩いている人がいるってことに 


僕は君と一緒に行くよ 

 

ELLEGARDEN『Cuomo』より 

2018.09.07

f:id:yumiiiiimuy:20180907033315j:image

 

 

9/7。細美さんのブログ。

 


 

今年も、そして10年間、毎年ずっとこの日に更新し続けられたブログ。

 


本当にありがとうございました。

 


ずっと救いだった。

 

 

 

想いを馳せるトクベツな日が、ただの秋の日になる。

 


あの日の約束も果たされて、誰の為でもない、4人の今になった。

 


何かがまた始まったその時に、わたしの人生もその路と交わったらいいな。

 


いつになるかわからなくたって、楽しみな未来があるかもしれない今が本当に本当に嬉しい。

 

 

 

 


その為に、わたしもわたしの人生を進めなくては。

 


音楽が無くても、ただ生きることはできる。

衣食住あってのことだということは、この10年で身に染みて感じてきた大切なこと。

 


生きて、全うするその日まで生き続ける為のチカラだったり、支えだったり、救いだったり、優しさだったり。

 


音楽が教えてくれたこと。

 

 

 

わたしは音楽に出会えた人生で、本当によかった。

 

 

 

2018.09.07

 

 

 

#細美武士

#ellegarden

#thehiatus

#monoeyes

ROCKIN’ON JAPAN ELLEGARDENの記事を読んで

 

 

色々なものが詰まったJAPANが発売された。

 

 

 

*細美さんとTAKA(ONE OK ROCK)の対談。

 


TAKAのELLEGARDEN、そして細美さんへのリスペクトを本当に痛感。

2012年。気仙沼で見た2人のことを思い出してた。

好きなものに好きと伝える純粋さ。

だけど、ただ伝えるだけではなくて、正々堂々正面から伝える場に立つ為の努力をしてきた人なんだなぁと思った。

バンドになるまでの経路とか、後ろ盾とか、誤解もとばっちりも妬みも、人一倍打たれまくってきたであろう人。

それでも立ち続けて、世界を相手に進み続けるのは、想像を絶する。

それでも進んでいると大好きな人にも繋がっているし、その熱は伝わるんだね。

 

今なら理解できる。

あのタイミングでの対バン発表も。

何故、このバンドが対バンだったのかも。

あの時感じたモヤモヤを取り消そうとは思わない。間違いだとも思わない。

だってわからなかった。

でも今はわかったし、知れてよかったなと素直に思う。

 

 

 

*細美さんロングインタビュー

 


読み終わって思うこと。

10年という歳月は確実に流れていて、エルレの4人も、わたしも、その10年間冬眠していたわけではなかった。という当たり前のこと。

色々なことがあった。

4人が活動休止後、全員の活動を一度は見てきた。

結果的に、追いかけ続けたのは細美さんだったけど、その細美さんだけでさえ色んなことがあった。

 


the HIATUSというバンド名になる直前のPUNK SPRING。

the HIATUSの始動。ライブ。音源。

ホリエさん、TAKAとの気仙沼での弾き語り。

ソロでの弾き語り。

わたしの地元でのライブ。

MONOEYESの始動。ライブ。音源。

the LOW-ATUSの活動。

思えば、ELLEGARDEN活動休止後の方が、活動前より長くなってた。

 


紙面で細美さんも言うように、それぞれの10年があった。

そうじゃないと思っていたし、いつも流れていた音楽だったけど、やはりわたしの中でも美化されていたと思う。

過去とはそういうものだ。

尊い存在にしてしまっていたのは自分だったのかもしれないな。

 


2018.05.10に突然再開がアナウンスされて、ツアーが発表されて、尊い綺麗な思い出の中の大切なものが動き出したけど、想像以上のチケット戦争と自分も含めたたくさんの過剰反応。

楽しみだったことが、モヤモヤすることになってしまって、どうしてこうなってしまったのだと曲聴けない瞬間もあって。

悲しくもなって。

全てが仕方がないし、誰も悪くないことだったんだけど。


結果的に、チケットは全敗。

わたしは仙台とZOZOマリンスタジアムの音漏れを聴いた。

二箇所の近くて遠い、あの不思議な距離感と、空気と、音と声。

 


「おーい!外で聴いてる連中!」

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ZOZOマリンスタジアムの高い高い壁の向こうから聞こえた細美さんのこの言葉。

全て救われて、色んな悔しさも哀しさも本当に本当にポロポロと消えてった。

 


ずっとこういう人達だ。

隅の人間まで見捨てない人達だった。

 


ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

最後に見た花火。歓声。

あの花火だけは、高い壁を超えて、場所など関係なく全員に平等だった。

忘れないだろうなぁ。

 

 

 

そして。

また日常に戻った。

 


あの日の約束は果たされたんだなぁ、と改めて読んで思った。

繋がれていたものはもう果たされて、4人も、ファンも、いい意味で解放された。

 


人って不思議なもので、縛られていた方が楽な時がある。

表向き、ツライと思っていても全てを縛りのせいにすれば心が楽な時がある。

 


今、真っさらになった。

 


待っているもの、尊いものじゃなくなった。

 


それってかなり大きいなぁと思う。

 


ふわふわした夢物語じゃなく、地に足のついた今を流れるものになったなぁという嬉しさ。

 


感傷も感動も超えた先。

 


きっと今ならELLEGARDENのライブを観てももう泣かないと思う。

 


わたしも強くなった。

音楽に逃げ込んでいた時期をきっと超えた。

わたしの人生から目を逸らさない。

弱さもダメさも全部音楽は受け入れてくれたから。

だから、強くなった。

 


もっと強くなるための糧としてライブに行きたい。

ただ逃げ込む場所だけじゃなく、パワーをチャージする場所としてライブに行きたい。

 


今はそう思う。

 

 

 

 


10年前、新木場コーストで雨の中音漏れを聴いていた私。

10年後も同じ音漏れだったけど、あの時より断然強くなってるよ。

そして、大事な人達とも出会ってる。

音楽を好きな人生で、本当に本当によかったね。

 

 

僕らはまた

今日を記憶に

変えていける

 

虹/ELLEGARDEN